第2集 作品72 (B147)
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「スラヴ舞曲」の記事における「第2集 作品72 (B147)」の解説
第1集が成功したため、ジムロック社は次なる舞曲集の作曲を早くからドヴォルザークに要望していた。ドヴォルザークはすでに作曲家としての名声を確立し、次々と大作を手掛けつつあり、また前作をしのぐものを書くことは難しいと思っていて、その作曲には当初は消極的だった。しかし、1886年6月になって突然創作意欲が湧き、1ヶ月でピアノ連弾版の全8曲を完成した。これが『スラヴ舞曲集』第2集 作品72である。管弦楽編曲も同年11月から翌1887年1月にかけて行われ、両版ともそれぞれの完成の年に出版された。 第2集も連弾版の初演については明らかでない。管弦楽版は第1、2、7番が1887年1月6日にプラハでドヴォルザーク自身の指揮により行われている。 第2集ではチェコの舞曲は少数にとどめ、他のスラヴ地域の舞曲を取り入れているのが特色である。特に第2番は管弦楽版が時折TV番組やCMにも取り上げられるなど、有名である。NHKの音楽番組「名曲アルバム」の初回放送(1976年4月5日)も、この第2番が取り上げられた。 なお、各曲は第2集だけの通し番号で呼ばれることもあるが、第1集からの通し番号で呼ばれることが多い。本項では前者を採るが、後者の場合には順に第9番から第16番となる。
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