第三変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/05 14:50 UTC 版)
第三変期は、従来の今文古文の区別に代えて、大統小統の区別を設けて儒学思想を理解しようとした。 今文古文を区別するものは礼制であり、各々の礼制は「王制」と『周礼』とに記されているというのが、従来の廖平の考えであった。しかし第三辺期の廖平は、「王制」と『周礼』は両者ともに正しく、各々の主張に相違があるのは、目指したものが異なるからであるという考えに至った。 つまり今文=「王制」は中国統治の方法について明らかにしたものであるが、古文=『周礼』は世界(universeのこと)の統治方法を明らかにしようとしたものであると考えたのである。このため、段階的には今文=「王制」から古文=『周礼』に行き着くと見なされ、結果的に、今文に対して、古文に一層の価値が与えられることになった。これは章炳麟の注目を惹いたが、必ずしも高い評価は得られなかった。
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