穂積八束の理解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:34 UTC 版)
星野の著書では「民法出テゝ忠孝亡フ」は民法典論争「中期」の一論文に過ぎないが、それが民法典論争を惹き起こしたとの理解も根強く主張されている。 穂積陳重によれば題名の発案者は八束ではなく江木衷であり、延期派の中心も八束ら独法派ではなく江木ら英法派とするのが通説的理解である(#仏法派と英法派の対立)。 近代個人主義を全否定した時代錯誤的議論に過ぎなかったかは学者の意見が大きく分かれ、儒教的立場からの封建制復古論という理解にも異論がある。 また、仏法でなく独法を範にすべきというのは八束の主張ではない(#穂積八束の延期論)。明治民法の成立に最も不満を抱いたのは、ほかならぬ彼であった。
※この「穂積八束の理解」の解説は、「民法典論争」の解説の一部です。
「穂積八束の理解」を含む「民法典論争」の記事については、「民法典論争」の概要を参照ください。
- 穂積八束の理解のページへのリンク