稲刈結束機 (いねかりけっそくき)
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本機は、稲の刈り取りを結束を一連作業として行うことができる。普通、バインダという。人力用バインダである。機体を押して、押刈りした稲株は、十数株集めて一束とし、細縄で結束して、側方に放出する。画期的なもので、羽二生良夫の考案による。昭和27年、人力用刈取結束機として出現した。両ハンドルを握り、機体を一押しして、5~6株を刈り、これを繰り返して一束分とする。一旦機体を停止し、ハンドルを回して、刈株を結束し、機体の側方に刈束を放出する。この人力用稲刈機は昭和20年代後期から、動力用バイダのできる昭和30年代後期まで使用された。(なお、人力用バインダを動力化して開発された動力稲刈機は、小形空冷エンジンを搭載し、機体の運行におよび刈取・結束を行う。はじめ、結束に2分縄を使用したのが、のち毛繊紐を利用するようになった。昭和40年初期の動力用バインダは、1日当たり約20アールの刈取結束効率を示した。その後、機体のスリップ防止のため、キャタピラを使用し、また軽量・小型化などの改良が行われ、今も小区画圃場などに利用されている。) |
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