福田正夫 (音楽プロデューサー)とは? わかりやすく解説

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福田正夫 (音楽プロデューサー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 01:38 UTC 版)

福田 正夫
生誕 (1967-07-23) 1967年7月23日(56歳)
出身地 日本群馬県
ジャンル J-POPアニメソングサウンドトラック
職業 音楽プロデューサー音楽ディレクターA&R
レーベル フライングドッグ
公式サイト FlyingDog,Inc Official Website

福田正夫(ふくだ まさお、1967年7月23日[1] - )は、日本音楽プロデューサー音楽ディレクターA&R

株式会社フライングドッグ音楽制作部長。群馬県出身[1]

1990年代に流行した渋谷系音楽のエッセンスを持つアニメソングをプロデュースし、「アキシブ系の創始者」と評される[2]

人物

大学卒業後、光文社で6年間レディースコミックの編集を担当。新聞の求人欄に載っていたビクターエンタテインメントのディレクター募集広告を見て応募し、音楽業界へ転職する。田村充義プロデューサーの下で経験を積み、小泉今日子アン・ルイスを担当する[2]

福田はピチカート・ファイヴオリジナル・ラブフリッパーズ・ギターなどの作品が音楽の仕事に携わるきっかけとなり、制作側に入ってからも、そうした作家陣を無意識に起用してきた[3]。アニメや声優のことはほとんど知らなかったが、1990年代後半の声優ブーム期に桑島法子豊嶋真千子のユニット「GIRLS BE[4]」を担当し、渋谷系ミュージシャンが参加したアルバム『フレンチ大作戦』(1997年)を制作。当時は売れなかったが、後年「アキシブ系のルーツ」として再評価されることになる。福田自身は『アニソンマガジン』の編集長から「アキシブ系の創始者」としてインタビューのオファーを受け、そこで初めて「アキシブ系」という言葉を知ったという[2]

アニメ音楽レーベル「フライングドッグ」が発足した2007年、自身が関わったアニメ作品を中心にしたコンピレーション・アルバム『AKSB~これがアキシブ系だ!~』(VTCL-60001)を制作。こうした音楽の傾向に関して「ジャズとかソウルとかボサノヴァとか、昔の映画音楽、いわゆるサバービアって呼ばれるジャンルなどを背景に持つアーティストたちが、なんとなくあの時代にいっぱい集まってきて、作っていた音楽が渋谷系って呼ばれた。そういった音楽的背景を持つアーティストがアニメという自由なフィールドの中でポリシーを曲げずにやってる音楽」「アキシブ系みたいなムーヴメントがあることによって、アニメ音楽も実はものすごくクオリティの高いハイセンスなことをやっているジャンルなんだっていうことを、一般の方々に認知していただきたい」と語っている[3]

アーティスト担当としては坂本真綾関連の仕事で知られる。音楽ディレクターを担当した『ちょびっツ』以降、北川勝利(ROUND TABLE)が創作上の重要なパートナーとなっている。

佐藤順一監督と組んだ「ARIAシリーズ」では、趣味のブラジル音楽からChoro Club feat. Senooの起用を提案し、サントラのセールスも好調だったことから、「一番自分のやりたいことをやれた作品」と述べている[5]

マクロスシリーズの音楽を長年手がけてきた佐々木史朗に代わり、2016年放送の『マクロスΔ』の音楽プロデューサーを担当。「絶対に売れなければいけない」という作品で自身の持ち味である渋谷系音楽を封印し、中毒性のある昭和歌謡曲のテイストを選択[2]。ボーカルユニット「ワルキューレ」が日本ゴールドディスク大賞アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー(『Walkure Attack!』)、オリコン週間シングルチャート1位(『未来はオンナのためにある』)などの成功を収めた。また、メンバーのソロ活動もプロデュースしている。

担当アーティスト

音楽プロデュース作品

脚注

出典

  1. ^ a b 鈴木みのり「上ミノ」インタビュー|北川勝利(ROUND TABLE)×福田正夫(フライングドッグ)の“アキシブ系”タッグが引き出す素材の味”. 音楽ナタリー (2020年8月28日). 2021年10月29日閲覧。
  2. ^ a b c d アニメマクロスΔ、ワルキューレの仕掛け人に直撃!アキシブ系創始者福田正夫に聞く。『エンタメの今に切り込む新企画【ザ・プロデューサーズ】第十二回・福田正夫氏』”. SPICE (2016年10月21日). 2021年10月29日閲覧。
  3. ^ a b 秋葉原系と渋谷系の融合!? 今、噂の”アキシブ系”を分析!”. CD Journal (2007年9月19日). 2021年10月29日閲覧。
  4. ^ 少年漫画『BOYS BE…』の関連企画として1996年に結成されたユニット。1997年解散。『BOYS BE…』の漫画家玉越博幸がのちに描いた青年漫画『GIRLS BE…』とは関係ない。
  5. ^ 求めるのは“夢がある”人! フライングドッグ・福田正夫プロデューサーインタビュー”. WebNewtype (2016年11月2日). 2021年10月30日閲覧。

関連項目

外部リンク




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