神経周膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 05:08 UTC 版)
神経周膜(Perineurium)は神経内膜を同心円状に取り囲む構造であり複数列の神経周膜層とその間を埋める結合組織からなる。神経周膜層は1~15層と幅がある。隣接する神経周膜細胞同士はタイトジャンクションでしっかりと結合している最内層(神経内膜に接する)の神経周膜層のタイトジャンクションが液性因子の流入・流出を食い止めるバリアとして機能する。神経周膜細胞は扁平な鱗状の細胞で、以前は上皮細胞に起源を持つ細胞と考えられていた。現在では線維芽細胞起源の細胞と考えられているが神経上膜や神経内膜に存在する線維芽細胞と異なり両側を基底膜で覆われるという際立った特徴がある。神経周膜細胞間のタイトジャンクションには内皮細胞と同様のタイトジャンクション関連分子、例えばVE-カドヘリン、オクルディン、クローディン-1などが発現している。クローディン-5は存在しない。
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