神棚の設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 19:00 UTC 版)
神棚は、できるだけ明るく清浄な場所で、かつ、日当たりや風通しがよく、日々拝むのに適した高い位置に設置するのが良いとされている。方角は南向きまたは東向きに設置するのが基本とされる。また、二階建てであれば本来は二階(上階)に設置するほうが良いとされる。実際には最上階(または上に上階の床のない箇所)の天井近くに最上階への設置が困難な場合があるため「雲板」や「雲文字」が用いられる。「雲板」は神棚を設置する神棚板の上部に取り付けられている雲形に彫刻されている部材である。また、「雲文字」は「雲」、「天」、「空」の木製の抜き文字あるいは紙製の書き文字を天井部分に取り付けるものである。設置場所がなくやむを得ずタンスの上にまつる場合は白い布か白い紙を敷いて神札を置くのが望ましいが、トイレと背中合わせになる場所や、人の出入りが激しい扉の上などは避けなければいけないと言われている。それ以外にも同じ部屋で神棚と仏壇の向かい合わせの設置は好ましくないとされている。神棚は家の中のある意味神社であり、神棚の正中には不浄なものがないようにすることが望ましい。
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