社会詠について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:13 UTC 版)
社会詠については、そもそもふみ子の短歌は社会性に欠けるとの批判があった。また社会詠に分類される短歌はふみ子を代表する作品群とされる、性や死を詠んだ歌よりも完成度が低いとの評価がある。 一方でふみ子の社会詠を注目する意見もある。ふみ子の短歌には進駐軍と日本人女性との間に生まれた混血児、在日韓国朝鮮人、そしてアイヌに関心を寄せ、詠んだ歌がある。また放射能をいち早く短歌に詠み込んでおり、それもふみ子の社会意識の表れと評価する声もある。 そしてふみ子は社会的なテーマを直接的に詠むことはなく、それゆえに社会性に欠けると評されもしたが、社会に繋がっているのは紛れもない自分自身であるという信念を持っており、社会の在り方に影響を受けていく自らの姿を詠むことこそが社会詠であるという歌作スタイルを取っていたとして、そのような作品を評価する意見もある。
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