硫カドミウム鉱(Greenockite)


Katerina Coal Mine,Radvanice,Trutnov,Hradec Kralove Region,Bohemia,Czech Republic
CdS 画像の幅約3.5mm、1.6cm
赤い針状結晶が硫カドミウム鉱です。
微細な黄色の結晶や皮膜状で産出することが多い鉱物ですが、
肉眼的な大きさの結晶では赤色結晶が見られます。
硫カドミウム鉱(Greenockite)

New Hartman Mine,Friendsville,Pennsylvania,USA
CdS 画像の幅約6mm
黄色をした皮膜状の鉱物が硫カドミウム鉱です。
独特のカドミウム・イエローが特徴的な鉱物です。
硫カドミウム鉱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/11 13:58 UTC 版)
硫カドミウム鉱 | |
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分類 | 硫化鉱物 |
化学式 | CdS |
結晶系 | 六方晶系 |
へき開 | あり |
モース硬度 | 3-3.5 |
光沢 | 樹脂光沢 |
色 | 黄色~赤色 |
条痕 | 黄色 |
比重 | 4.8 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
硫カドミウム鉱(りゅうかどみうむこう、greenockite、グリーノッカイト)は、鉱物(硫化鉱物)の一種。
組成は硫化カドミウム(CdS)。比重4.5-5。モース硬度3-3.5。六方晶系。結晶は暗赤色だが極めて稀で、濃い黄色の粉末状で発見されることが多い。カドミウムは同族の亜鉛と挙動を共にするため、常に亜鉛鉱石に伴って産出する。同質異像に方硫カドミウム鉱(Hawleyite)があるが、ほとんど外観が同じであるため見分けるのは困難である。
スコットランドから発見され、1840年に発見者グリーノック卿チャールズ・キャスカートにちなんで命名された[1]。 カドミウムイエローと呼ばれ、黄色い絵の具の原料としても使用される。
脚注
関連項目
参考文献
- 豊遙秋・青木正博 『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年、ISBN 4-586-31040-5。
- 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。
外部リンク
- Greenockite(mindat.org)
- Greenockite Mineral Data(webmineral.com)
- 硫カドミウム鉱(Greenockite)
固有名詞の分類
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