硤合反応とは? わかりやすく解説

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硤合反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/04 17:00 UTC 版)

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有機化学において、硤合反応(そあいはんのう, Soai reaction)は、ジイソプロピル亜鉛英語版を用いたピリミジン-5-カルバアルデヒドのアルキル化である。この反応は自触媒的であり、急速に増大する量の生成物と同じエナンチオマーをもたらす。生成物のピリミジルアルコールはキラルであり、さらなる触媒サイクルにおいて同じキラリティーを誘導する。低いエナンチオマー過剰率から反応を開始すると非常い高いエナンチオマー過剰率を持つ生成物が得られる[1]。本反応はいくつかの生体分子の分類のホモキラリティーの起源を知る手掛かりとして研究されている。

日本の化学者硤合憲三が1995年に本反応を発見した[2]

その他のキラル添加剤を不斉誘導の初期源として使うことができる[3]

出典

  1. ^ Flügel, Rolf M. (January 11, 2011). Chirality and Life: A Short Introduction to the Early Phases of Chemical Evolution. Springer. pp. 16–17. ISBN 9783642169779. https://books.google.com/books?id=c8Ml9HRTeKkC&pg=PA16. 
  2. ^ Shibata, Takanori; Morioka, Hiroshi; Hayase, Tadakatsu; Choji, Kaori; Soai, Kenso (1996年). “Highly Enantioselective Catalytic Asymmetric Automultiplication of Chiral Pyrimidyl Alcohol”. Journal of the American Chemical Society 118: 471. doi:10.1021/ja953066g. 
  3. ^ Kawasaki, T.; Tanaka, H.; Tsutsumi, T.; Kasahara, T.; Sato, I.; Soai, K. (2006年). “Chiral Discrimination of Cryptochiral Saturated Quaternary and Tertiary Hydrocarbons by Asymmetric Autocatalysis”. J. Am. Chem. Soc. 128 (18): 6032–6033. doi:10.1021/ja061429e. PMID 16669661. 

参考文献





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