菱カドミウム鉱とは? わかりやすく解説

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菱カドミウム鉱(Otavite)

菱カドミウム鉱 菱カドミウム鉱
Tsumeb Mine,Tsumeb,Otjikoto Region,Namibia
CdCO3 画像の幅約1.5cm、標本の幅約5.8cm

母岩中の白色部分が菱カドミウム鉱です。
この産地では青色青鉛鉱(Linarite)などと共に産出します

菱カドミウム鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 14:10 UTC 版)

菱カドミウム鉱 Otavite
ナミビアオシコト州産の菱カドミウム鉱
分類 炭酸塩鉱物
化学式 CdCO3
結晶系 三方晶系
へき開 三方向に完全
モース硬度 3.5 - 4
光沢 ガラス光沢
白色、淡赤色、黄褐色
条痕
比重 5.03
蛍光
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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菱カドミウム鉱(りょうカドミウムこう、Otavite)は、鉱物(炭酸塩鉱物)の一種。別称オタバイトオタビ石

化学的性質

組成炭酸カドミウムドイツ語版であり、化学式はCdCO3方解石カドミウム置換体であり、したがって方解石と性質はよく似ている。

結晶系三方晶系であり、色は白色。比重は5.03。劈開は三方向に完全であり、平行六面体の結晶となる。

紫外線の照射で赤色に蛍光する。短波紫外線、長波紫外線どちらにも蛍光する。

産出

1906年にナミビアツメブ鉱山で発見された。青鉛鉱など、ほかの重金属鉱物を伴って産出する。名前はツメブ鉱山が含まれるオタビの地名にちなむ。

日本では、2009年に宮城県の大吹山で発見された。褐鉄鉱の空隙に、異極鉱の結晶に伴って産する。白色の球状集合体で,直径0.3mm程度。

カドミウムは、特定の鉱物を作るほど多くない元素であり、硫カドミウム鉱、方硫カドミウム鉱以外は存在が極めて少ない。菱カドミウム鉱も極めて珍しい。

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