石飛卓美とは? わかりやすく解説

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石飛卓美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 13:26 UTC 版)

石飛 卓美 いしとび たくみ
誕生 石飛 卓美 いしとび たくみ
1951年6月14日
日本島根県雲南市三刀屋町
死没 (2014-05-26) 2014年5月26日(62歳没)
日本島根県
職業 小説家
SF作家
国籍 日本
活動期間 1985年 - 2014年
ジャンル SF
主な受賞歴 SFファンジン大賞(1985年)
ウィキポータル 文学
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(いしとび たくみ、1951年6月14日[1] - 2014年5月26日[2])は、日本SF作家農家島根県雲南市三刀屋町出身。大阪経済大学卒業。三刀屋町町会議員もつとめた。日本SF作家クラブ会員。

経歴・人物

SF同人「星群の会」出身。1979年、「カメラの中に住む男」でS-Fマガジンリーダーズ・ストーリー入選。1985年、星群の会『光の賢者』に掲載の「ミネルヴァの森話」で第4回SFファンジン大賞(日本SFファングループ連合会議主催)創作部門受賞。同作はSFアドベンチャーにも掲載された。

SFファンとしての活動でも知られた。ファングループ「山陰SF創作会」を主催[3]。またローカル・コンベンション「出雲SFコンパ(雲魂(うんこん))」を主催する[4]。2002年7月には、島根県玉湯町玉造温泉で行われた第41回日本SF大会「ゆーこん」を主催[5]

2001年日本SF作家クラブが『SF入門』(早川書房)を刊行する際に行った、国内・海外のSF小説からベスト10を選ぶアンケートで国内は、小松左京の短編小説「ゴルディアスの結び目」を、海外では、ロバート・A・ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」をそれぞれ1位に挙げている[6]

また、同アンケートでSFに傾倒するようになったのは中学時代に学研の中学コースに載っていた福島正実抄訳の海外作品を読んだのがきっかけであり、創作に目覚めたのは20歳を過ぎた頃に星新一のショートショートに触れたのがきっかけだと答えている。

1976年頃、出雲市にある稗原ダムの建設により水没するエビネラン約5000株を自宅の裏山に移植[7]し、1998年から一般公開している。

2009年、石飛自生エビネ園を開園。

2014年5月26日未明に死去。62歳没。

文学賞

  • 1980年 第6回 ハヤカワ・SFコンテスト最終候補 「繭の時代」
  • 1985年 第4回 SFファンジン大賞・創作部門 「ミネルヴァの森話」(星群の会『光の賢者』掲載)
  • 1990年 第21回 星雲賞参考作品 『ふたりの森のラビリンス』
  • 2012年 第58回 江戸川乱歩賞一次通過 「ファンガス X」

主な作品

  • 人狐伝(トクマ・ノベルス、1987年9月)
  • 天狐呪風(トクマ・ノベルズ、1988年6月)
  • 火焔菩薩(トクマ・ノベルズ、1988年12月)
  • ふたりの森のラビリンス(イラスト:たいき・よう、いちご文庫ティーンズメイト、1989年11月)
  • グリーン・ソルジャー(イラスト:北崎拓エニックス文庫、1990年5月)
  • 霊風記(トクマ・ノベルス、1990年3月)
  • 惟神伝 流転之巻(大陸書房、1991年8月)
  • 惟神伝〈2〉 乱雲の巻(大陸書房、1992年5月)
  • 日本未来ばなし(ジョイ・ノベルス、1992年11月)
  • 滅びの時間流(実業之日本社、1993年8月)
  • 亡霊たちのフォークロア(実業之日本社、1996年3月)
  • 戦国疾風録 毛利の野望(学習研究社、2003年7月)

自伝

  • 才のままに生きて、努力というものをしなかった小説家の遍(変)歴(山陰SF創作会編、2014年8月)

脚注

  1. ^ 『現代物故者事典2015~2017』(日外アソシエーツ、2018年)p.875
  2. ^ 山陰中央新報(2014年5月28日付)「お悔やみ」
  3. ^ 飛浩隆『SFにさよならをいう方法』(河出文庫)、P.265
  4. ^ 飛浩隆『SFにさよならをいう方法』(河出文庫)、P.268
  5. ^ 飛浩隆『SFにさよならをいう方法』(河出文庫)、P.268
  6. ^ SF入門アンケート 日本SF作家クラブ (編集) 2001年12月発行
  7. ^ 新緑にカラフルな花咲く 雲南でエビネラン見ごろ

関連項目





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