直斎書録解題とは? わかりやすく解説

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直斎書録解題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 13:40 UTC 版)

陳振孫『直斎書録解題』巻十三(京都大学附属図書館所蔵

直斎書録解題』(ちょくさい しょろく かいだい)は、中国南宋の代表的な私撰の書目解題である。南宋の陳振孫(1179年 - 1262年)撰、22巻。

撰者・陳振孫

字は伯玉、号が直斎、湖州安吉県の人。二十歳を過ぎて官に就き、50歳頃まで江西福建浙江という印刷出版文化の盛んな地域の地方官を歴任し、端平3年(1236年)に浙江提挙、嘉熙2年(1238年)には中央に推挙されて国子監司業、淳祐9年(1249年)に侍郎となった。その間に公私の多くの蔵書を渉猟する機会を得て、約4,000種、50,000余巻の書物を蒐集した。

内容

本書も、その選者自身の蔵書に基づいて著録されたものである。3,096種、51,180巻の書物を四部53類に分類される。原本はもとは56巻であったが早くに散佚し、現行本は、代になって『四庫全書』編纂時の四庫全書館の臣によって『永楽大典』中より輯録され、22巻本として通行している。

その分類法は、『新唐書』「芸文志」や『郡斎読書志』の四部分類に近い。経部が10類、史部が16類、子部が20類、集部が7類に分類されている。

序跋に相当するものはなく、特に説明を要する7類のみに類序を附している。各書物に、書名・巻数・撰者名のほか、解題として、学問の源流や、版本・評価、書物の入手経路等を記した文章を付している。

南宋時期の書物の流伝状況を知ることができ、中国の文献学や目録学のうえで貴重な目録である。




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