直上式工法・直下式工法
鉄道線路の高架化、地下化建設工事の問題点は、いかにして在来線の運行を確保するかということにあります。線路に沿って十分な土地が確保できればいいですが、都心のビル街や住宅密集地では土地の確保は難しい状況となります。そこで考案されたのが在来線路の真上に新しい線路を建設する工法です。
直上式工法では、線路の両側に高架の橋脚を立て、梁を渡す形で建設工事を進めますが、ボルトを1つ落としても在来線の運行に支障をきたすことになり、慎重な作業が必要となります。
また、直下式工法の場合、在来線の線路そのものを支えながら真下を掘り進むもので、これも難しい工事といえます。しかし、こうした新工法も地質や路線の形態によっては不可能な場合もあり、すべての立体化工事に適用できるわけではありません。
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