監査リスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 16:43 UTC 版)
監査リスク (AR:Audit-Risk)とは、財務諸表の重要な虚偽表示を見逃して誤った監査意見を表明してしまう可能性のことである。監査リスクは監査の保証水準の補数であり、重要な虚偽表示リスクと発見リスク が組み合わさったものである。 重要な虚偽表示リスク (RMM:Risk of Material Misstatement) - 監査が行われない場合に、財務諸表に重要な虚偽表示が存在するリスク。固有リスクと統制リスクから構成される。固有リスク (IR:Inherent-Risk) - 関連する内部統制が存在しないとしたときに(個別にまたは集計して)重要な虚偽表示が存在する可能性 統制リスク (CR:Control-Risk) - 企業の内部統制によって重要な虚偽表示が防止あるいは適時に発見・是正されない可能性 発見リスク (DR:Detection-Risk) -監査人の監査手続によっても重要な虚偽表示が発見できないリスク それぞれのリスクを確率とすると、監査リスクは以下のように表される。 監査リスク = 固有リスク × 統制リスク × 発見リスク監査リスク = 1 - 監査の保証水準
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