白鷹_(水雷艇)とは? わかりやすく解説

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白鷹 (水雷艇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/19 01:38 UTC 版)

艦歴
計画 1896年
起工 1899年3月[1]
進水 1899年6月10日
竣工 1900年6月22日
除籍 1922年11月15日雑役船へ
その後 1926年廃船、売却
要目
排水量 常備:127トン
全長 垂線間長:46.50m (152ft 6in 3/4)
全幅 5.10m (16ft 8in 25/32)
吃水 1.25m (4ft 1in 7/32)[2]
機関 ソーニクロフト式2基
直立式3気筒3段膨張レシプロ2基
2軸 2,600馬力
速力 28ノット(計画)、25.14ノット(公試)[3]
航続距離
燃料 石炭:25トン[4](満載)
乗員 30名
兵装
(1920年)
5.7cm山内式単装速射砲3基
45cm水上魚雷発射管 単装旋回式3基

白鷹(しらたか)は日本海軍水雷艇。艦名は羽毛が白みを帯びた鷹の総称を意味する[5]

概要

当初「120トン2号水雷艇」と仮称し1900年(明治33年)にドイツ・シーシャウ社で建造、三菱長崎造船所で組み立てられた。フランス・ノルマン社建造の「隼」との比較の結果[6]隼型水雷艇が量産され、そのため本艇に同型艦は無かった。艦型は太い1本煙突をもった独特のシルエットを有していた。

竣工後は竹敷要港部に所属、日露戦争では旅順攻略戦に参加、日本海海戦には第16艇隊の司令艇として参加した。1922年(大正11年)11月15日雑役船(曳船兼交通船)に編入、1926年(大正15年)1月18日廃船、同年4月6日売却された。

脚注

  1. ^ 『日本海軍 艦船名考』104頁。
  2. ^ それぞれの値はフィート、インチをメートルに換算、小数点以下3位を四捨五入したもの。フィート、インチの値は『戦史叢書 海軍軍戦備1』の附表1-3「大正九年三月調艦艇要目等一覧表 その三 潜水艦、水雷艇、特務船」による。吃水の値は『日本駆逐艦物語』では4フィート9インチ(約1.45m)、『世界の艦船 増刊第47集』では1.44mとなっている。
  3. ^ 公試成績は『世界の艦船 増刊第47集』による。
  4. ^ 『世界の艦船 増刊第47集』による。『戦史叢書 海軍軍戦備1』の附表1-3によると24.61トン。
  5. ^ 『聯合艦隊軍艦銘銘伝』p491。
  6. ^ 『世界の艦船 増刊第47集』p121。『日本駆逐艦物語』では「おそらく」と推測している。

関連項目

参考文献

  • 浅井将秀編『日本海軍 艦船名考』東京水交社、1928年。
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年。 ISBN 4-7698-0386-9
  • 中川努「日本海軍特務艦船史」
世界の艦船 増刊第47集』海人社、1997年3月号増刊、第522集。
  • 福井静夫『福井静夫著作集第5巻 日本駆逐艦物語』光人社、1993年。ISBN 4-7698-0611-6
  • 防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』朝雲新聞社、1969年。
  • 堀元美『駆逐艦 その技術的回顧』原書房、1969年。ISBN 4-562-01873-9



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