男女共修とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 男女共修の意味・解説 

男女共修

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/08 15:21 UTC 版)

男女共修(だんじょきょうしゅう)とは、学校教育のなかで男女が同一のカリキュラムで必修科目として学ぶことを指す。


注釈

  1. ^ 1957年に教育課程審議会は「小学校・中学校教育課程の改善について」検討を始め,1958年3月に「技術科を新たに設けて科学技術にかんする指導を強化する」と答申を出した。文部省は各教科ごとに教材等調査研究会を組織して,その4か月後に具体案の中間発表が行われることになった。文部省担当官たちが,7月27日の夜遅くまでかかり中間発表案の印刷を校了したにもかかわらず,翌日,文部省の初中局長が「技術科」を「技術・家庭科」に改称することを職業教育課長に命令した。7月29日,出勤した担当官たちは印刷物の訂正と関係者への連絡で奔走することになった。この事態は次のようないきさつがある。家庭科教育関係の全国団体が,有力衆議院議員に政治献金(日本教育新聞によれば75万円)を行い「技術科」に「・家庭」を加えることを依頼した。その議員が初中局長室に来て,参議院に出馬する意思を持っている局長が立候補する際に家庭科教師に協力してもらうために『技術・家庭科』に改称させたという。担当官たちがこの改称を知らない夜に,家庭科教育関係団体の幹部たちは祝杯をあげていた。このことは雑誌『家庭科教育』の当時を回顧する座談会の発言として記されている。たえず「通達」を権力的に振りかざす官僚が,政治家にいかに微力であるか,自己の利益のために「通達」を一夜にして反故にするのか,審議会や研究会の民主的手続きさえ平気で無視してしまうのか,を如実に表している。(清原道壽『昭和技術教育史』農文協、1998年、p.931)
  2. ^ 1952年3月、東京都高等学校家庭科教育研究会、全国家庭科教育協会が合議して、高校家庭科の女子必修を求める請願が国会に提出された。この請願書では「女子の大学進学者が高等学校の時代に最低限の家庭科を履修することは、男女の特質を生かすことではあれ、男女の本質的平等を侵すものではない」との主張が展開された。
  3. ^ ただし中学校では1979年(昭和54年)から領域を限って男女相互乗り入れが行われている。

出典

  1. ^ 全国家庭科教育協会の「会則と歩み」には、"昭和33年3月6日に中学校の教育課程改定に伴い「職業・家庭科」が廃止され「技術科」と改称されるを知り「家庭科」の名称存続の請願書を提出"、"昭和33年10月1日に中学校「職業・家庭科」が「技術・家庭科」となる"とある。
  2. ^ 全国家庭科教育協会の「会則と歩み」には、"昭和27年3月19日 高等学校の家庭科を女子に必修とする件につき請願書提出"、"昭和27年10月 高等学校の家庭科を女子に必修とする件につき請願書再度提出"、"昭和29年12月 高等学校教育課程改訂により「女子については家庭科は4単位を履修させることが望ましい」となる"、"昭和34年3月29日 高等学校「女子に家庭科4単位必修とすることの必要」について決議し請願書提出"とある。
  3. ^ 広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部 第54号
  4. ^ 「戦後における小・中・高等学校学校の家庭科教育の変遷(第1報)」(鹿児島淳心女子短期大学紀要)
  5. ^ 1985年(昭和60年)5月30日、外務委員会、文教委員会連合審査会
  6. ^ 1985年6月14日、衆議院文教委員会


「男女共修」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「男女共修」の関連用語

男女共修のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



男女共修のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの男女共修 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS