田島直人の木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:00 UTC 版)
ベルリン五輪での優勝者は、表彰台でヨーロピアンオークの苗木を鉢植えで贈呈された(オリンピック・オーク)。ドイツにおける「もっと伸びよ」の言葉がこめられたもの。田島が持ち帰った苗木は京都大学農学部植物園に寄贈された。その成育は困難を極めた(枯死の可能性が何度もあった)が、植物学の専門家による対策が功を奏し、後に運動場脇に移植された。この木は20m近い大樹となって長い間親しまれた。2008年に害虫に侵され、同年末に惜しまれつつ伐採された。この樹の種子から育てられた苗木は日本各地の田島ゆかりの場所などに分配・植樹され、成長を続けている。 オリンピック・オークは世界的に見ても戦火の影響等もあって残存したものが少なく、田島が死去した当時はほかにアメリカの選手が持ち帰った2本だけが現存していたといわれる。
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