生活費と医療費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/26 01:46 UTC 版)
生活費と医療費の原則は西暦1160年頃に公布されたロールズ・オブ・オレロンの第6条に起源がある。「治療」を行う義務は、船上で乗務中に負傷した船員が「完治」するまで無償で医療を施すことを船主に求めている。「完治」という概念は「治癒」という概念より広い意味がある。船員の「治療」を行う義務は、仮に船員の現実の状態を改善しないまでも、その機能を改善する医薬と医療機械を供給する義務も含んでいる。船員が良く機能し続けさせる長期治療を含むこともある。一般的な例としては人工装具、車椅子および鎮痛剤がある。 「生活」の義務は、船員が回復期にあるときの基本的生活費を船員に供給することを船主に求めている。船員が一旦働けるようになれば、船員が自分でやっていくことを期待される。その結果、船員は生活費の権利を失い、治療費の義務が継続する。
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