生態系と行動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 06:38 UTC 版)
コモンツパイは昼行性で、地上や藪の中、木の穴等で、単独または一対で餌を探す。果物、種子、葉、アリ等の昆虫やクモを食べる。またトカゲを捕まえるとの報告もある。大木や藪を俊敏に上ることができるが、それほど高いところには登らない。若い木の幹から、60cm程度離れた他の木まで飛び移ることもある。しばしば胸や陰嚢にある腺からの分泌物をこすりつけることで縄張りに匂い付けを行う。成獣のオスは、メスや幼獣よりも分泌が多い。ブキ・ティマ自然保護区(英語版)では、行動圏は、成獣のオスで10174m3、成獣のメスで8809m3、幼獣のオスで7527m3、幼獣のメスで7255m3であり、オスとメスの行動圏の重なりは、0.4%から56.8%であった。同性の行動圏の重なりは、異性のものよりも小さかった。オスの行動圏は、2-3匹のメスの行動圏を含んでいた。1匹のオスと1匹のメスの行動圏が大きく重なると、これらが安定なつがいとなったことを示す。幼獣の両性の行動範囲は、成獣の範囲と隣接するか重なり、これは幼獣が家族の一員であることを示す。同性同士は、激しい縄張り争いをする。 幼獣のオスは、メスよりも早く家族の縄張りを離れる。
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