狭心症・急性心筋梗塞・急性冠症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/18 13:56 UTC 版)
「ステント」の記事における「狭心症・急性心筋梗塞・急性冠症候群」の解説
冠動脈の狭窄している部分にステントを留置して血管内部から支え、狭窄を改善して十分な血流を得る治療方法である。先端にステントを載せたバルーンを持つカテーテルを、大腿動脈や腕の動脈から血管に挿入する。バルーンを狭窄部に進め、そこで広げるとステントも広がり、狭窄が改善される。広がったステントを残してバルーンカテーテルを抜き取ってもステントは血管内に残り、狭窄部分を内側から支え続ける。ステントは異物であるので、ステント血栓症の発生の可能性があり、この予防のためにステント留置後、低用量アスピリン長期投与と、P2Y12受容体拮抗薬(一般的にはクロピドグレル)の1年間投与による2剤抗血小板療法が有用であると報告されている。ポリマーにエベロリムスなどの薬剤を溶出するようにし、再狭窄を防ぐ薬剤溶出ステント (DES) も実用化されている。海外では、留置後一定期間経過した後に生体に分解・吸収されるステントも発売されている。
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