特権獲得の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 15:21 UTC 版)
大山崎の神人がいつ頃から油の商いに携わっていたのかは定かではないが、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての時期と思われる。ただし後述の通行料免除特権の要求文書の存在により、13世紀前半には大山崎油座が活動を始めていたことは確かである。 中世に発達した座は、そもそも排他的・独占的に商いを行う組織であるが、大山崎の神人も仕入れ・製造・流通販売などの各過程において朝廷・幕府から独占的に獲得した様々な権益を駆使し、他の商人を排除していった。特に諸関の通行料免除の特権は原料の輸送と油の販売上、非常に重要な特権であり、鎌倉時代に獲得して以来、南北朝時代以降はその特権を拡大し、畿内における油専売権を確立。他の商人を駆逐していった。
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