特性インピーダンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 14:03 UTC 版)
内部導体の直径が d、外部導体の内径が D で、絶縁体の誘電率が ε、透磁率が μ である同軸ケーブルの特性インピーダンスは、損失が無視できる場合に Z 0 = 1 2 π μ ϵ ln ( D / d ) {\displaystyle Z_{0}={\frac {1}{2\pi }}{\sqrt {\frac {\mu }{\epsilon }}}\ln(D/d)} で与えられる。比透磁率を 1 で近似すれば、比誘電率を κ として Z 0 / Ω ≃ 138 κ log 10 ( D / d ) {\displaystyle Z_{0}/\Omega \simeq {\frac {138}{\sqrt {\kappa }}}\log _{10}(D/d)} と求められる。 特性インピーダンスは、主に無線機等の電力の伝送用では 50Ω が、主にテレビ受像機等の信号伝送用では 75Ω が一般的である。 同軸ケーブルの絶縁体には当初空気が用いられており、この場合に導体径比 D/d を最適に(損失が少なく)すると特性インピーダンスが約75Ωとなる。近年では絶縁体にポリエチレンが主に用いられるが、この場合に導体径比を最適にすると約50Ωとなる。このことから、一般的なインピーダンスが75Ωおよび50Ωが主流となったとも言われているが、諸説あり、実際のところは不明である。
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