物語中の蒯越
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 19:14 UTC 版)
小説『三国志演義』では、延平出身で蒯良の弟にされている。玉璽を手に入れ江東へ引き返そうとする孫堅を、袁紹・劉表の命で蔡瑁と共に待ち伏せて包囲したが、後一歩で取り逃がしている。 その後の登場は、劉備が荊州に逃れた後である。蒯越は、劉表が劉備から受け取った馬が「的盧」であることを馬相から見抜き、これを手放すよう薦める。蔡瑁が劉備を暗殺しようとすると、蒯越は最初躊躇したが、蔡瑁が劉表の命であると偽ったため、これに協力している。なお、この件については『三国志』蜀書先主伝注に引く『世語』(『魏晋世語』のことか)において、蒯越と蔡瑁が「劉備の暗殺を謀った」と記されており、これが話の元になったと思われる。もっともこの話は、『三国志』の注釈者裴松之が「事実の筈がない」と強く否定している。 以後、曹操に降伏するまでは、史実通りの展開である。ただ、『演義』では曹操から江陵太守に任命されている。
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