片岡直季とは? わかりやすく解説

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片岡直季

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 23:41 UTC 版)

 
片岡 直季
時代 戦国時代 - 安土桃山時代
生誕 天文13年(1544年
死没 天正15年(1587年
官位 紀伊守[1]
主君 片岡茂光(直光)、光綱、光政
氏族 片岡氏
父母 父:片岡茂光、または直光
母:長宗我部兼序の娘
兄弟 光綱、直近、直政、直春、直季、三宮右衛門尉室、森近江守室[2]
山内丹後守の娘[3]
直忠、直春、直賢、直正[4]
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片岡 直季(かたおか なおすえ)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将片岡光綱の弟。土佐国吾川郡上八川の領主。

生涯

天文13年(1544年[5]、土佐国高吾北の有力国人・片岡茂光(または片岡直光[6][7])の子として生まれる[8]。母は側室である長宗我部国親の妹[9][注釈 1]

永禄2年(1559年)、直季を総大将とする片岡氏の軍が和田美濃守(は義高[11]、または晴長[12])の拠る上八川を攻め、これを攻略した[13]。この時、長宗我部氏麾下の西野内綱茂から援軍を受けている[14]。和田氏の居城・程野城(上八川城)は重臣たちの寝返りもあって落城し、城主・和田美濃守は山中に逃れた後に自害したという[13]。美濃守の最期については、戦場で首を取られたものの子によって奪い返されたとの話もある[15]。この後、上八川は直季が領主となって治め、直季は神社仏閣の再建や建立を行い、水田の開発を進めるなどしている[16]

天正13年(1585年)7月、兄・光綱が金子城で戦死し(天正の陣[17]、天正14年(1586年)12月、光綱の跡を継いだ養嗣子・光政も戸次川の戦いで討死した[18]。この翌年の天正15年(1587年)、直季は病のため死去した[19]

子孫

直季の子のうち、四男・八兵衛直正が上八川片岡氏を継いだ[20]。直正の跡は養子の祐光が継ぎ、祐光は上八川村の庄屋となる[21]。祐光の子の祐直は高岡郡半山郷の大庄屋に任じられ、その地に移住した[21]。祐直の子孫に、第1次若槻内閣大蔵大臣を務めた片岡直温がいる[22]

脚注

注釈

  1. ^ 兄・光綱らは正室・山本氏の子で、直春と直季の2人が国親の妹の子という[10]

出典

  1. ^ 吾北村 1977, pp. 162–163.
  2. ^ 吾北村 1977, p. 191.
  3. ^ 吾北村 1977, p. 181.
  4. ^ 吾北村 1977, pp. 191, 229.
  5. ^ 永禄2年(1559年)の時点で16歳とされることによる (吾北村 1977, pp. 174, 179)。
  6. ^ 越知町史編纂委員会 1984, p. 293, 「土佐遺語」による系譜.
  7. ^ 山本大 著「長宗我部氏家臣団人名事典」、山本大 編『長宗我部元親のすべて』新人物往来社、1989年、189–190頁。ISBN 4-404-01624-7 「片岡光綱」の項。
  8. ^ 吾北村 1977, pp. 172, 191; 越知町史編纂委員会 1984, p. 268.
  9. ^ 吾北村 1977, p. 172; 越知町史編纂委員会 1984, p. 268.
  10. ^ 越知町史編纂委員会 1984, p. 268.
  11. ^ 吾北村 1977, pp. 159–161; 越知町史編纂委員会 1984, p. 272.
  12. ^ 越知町史編纂委員会 1984, p. 270.
  13. ^ a b 吾北村 1977, pp. 174–179; 越知町史編纂委員会 1984, pp. 270–271.
  14. ^ 吾北村 1977, p. 173.
  15. ^ 越知町史編纂委員会 1984, p. 271.
  16. ^ 吾北村 1977, pp. 181–183.
  17. ^ 吾北村 1977, p. 198; 越知町史編纂委員会 1984, p. 286.
  18. ^ 吾北村 1977, pp. 210–217; 越知町史編纂委員会 1984, p. 289.
  19. ^ 吾北村 1977, p. 229.
  20. ^ 吾北村 1977, p. 230.
  21. ^ a b 吾北村 1977, p. 243.
  22. ^ 吾北村 1977, pp. 116–117, 162–163.

参考文献




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