熊本市電川尻線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 00:00 UTC 版)
川尻線 | |
---|---|
基本情報 | |
国 |
![]() |
所在地 | 熊本市 |
路線網 | 熊本市電 |
起点 | 河原町停留場 |
終点 | 川尻町停留場 |
停留所数 | 16箇所(起終点含む) |
開業 | 1926年10月12日 |
廃止 | 1965年2月21日 |
運営者 | 熊本市交通局 |
路線諸元 | |
路線距離 | 7.558 km |
軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
電化方式 | 直流600 V 架空電車線方式 |
電停・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今尾 (2009) による |
川尻線(かわしりせん)は、かつて熊本県熊本市の河原町停留場から川尻町停留場までを結んでいた、熊本市交通局(熊本市電)の軌道路線。1965年(昭和40年)をもって廃線となった。
歴史
熊本電気軌道が、熊本軌道から経営を引き受けた百貫線の赤字穴埋めとして敷設した路線。当初は八代郡八代町(現・八代市)までの路線を申請していたが、国鉄鹿児島本線との競合が懸念されることから、川尻までしか認可されなかった。
熊本市河原町から川尻までを専用軌道を6分間隔で運行していた。熊本電気軌道が熊本市に買収されるのに伴って熊本市電の1路線となり、それから間もなく幹線に直通し辛島町停留場(一部は辛島町より春竹線)まで運行されるようになり、その際に起点の河原町停留場を通過するようになった。
- 1924年(大正13年)10月10日 熊本電気軌道に対し軌道特許状下付(熊本市河原町-飽田郡川尻町間)[1][2]。
- 1926年(大正15年)
- 1927年(昭和2年)
- 1945年(昭和20年)12月1日:百貫線とともに熊本市に買収[4]。
- 1946年(昭和21年)2月6日:軌道起業廃止許可(熊本市春日町-同市出水町間)[5]。
- 1959年(昭和34年)4月1日:川尻線と幹線辛島町方面の直通開始により、河原町停留場を経由しなくなる。
- 1965年(昭和40年)2月21日:河原町 - 川尻町間全線廃止。
運行形態
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
停留場一覧
停留場名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
接続路線 |
---|---|---|---|
河原町停留場 | - | 0.0 | 熊本市電:幹線 |
迎町停留場 | 0.2 | 0.2 | |
泰平橋停留場 | 0.6 | 0.8 | |
白川橋停留場 | 0.4 | 1.2 | |
世安橋停留場 | 0.5 | 1.7 | |
世安車庫前停留場 | 0.5 | 2.2 | |
十禅寺町停留場 | 0.3 | 2.5 | |
平田町停留場 | 0.4 | 2.9 | |
上近見停留場 | 0.5 | 3.4 | |
日吉校前停留場 | 0.6 | 4.0 | |
下近見停留場 | 0.4 | 4.4 | |
刈草停留場 | 0.4 | 4.8 | |
高江町停留場 | 0.8 | 5.6 | |
宮ノ前停留場 | 0.7 | 6.3 | |
川尻駅前停留場 | 0.4 | 6.7 | 日本国有鉄道:鹿児島本線 ⇒ 川尻駅 |
岡町停留場 | 0.4 | 7.1 | |
川尻町停留場 | 0.4 | 7.5 |
廃止停留場
全線廃止前に廃止された停留場。
- 上高江停留場:1926年10月26日開業、廃止年月日不明。
- 下高江停留場:1931年以前開業、廃止年月日不明。
- 田町停留場:1927年4月19日開業、廃止年月日不明。
未成線
河内村仏崎 - 小島町下松尾[6]
出典
- ^ 「軌道特許状下付」『官報』1924年10月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d e f g 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道特許状下付」『官報』1926年3月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 11月30日軌道譲渡許可「軌道譲渡許可」『官報』1945年12月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道起業廃止」『官報』1946年2月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 森口誠之『鉄道未成線を歩く私鉄編』JTB、2001年、175頁。ISBN 4-533-03922-7。
参考文献
- 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 12 九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。
外部リンク
- 熊本市交通局
- さようなら...川尻電車 最後の日(昭和40年撮影当時のニュース映像) - RKKニュースミュージアム、2024年2月10日公開
- 熊本市電川尻線のページへのリンク