煤煙処理設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:20 UTC 版)
特に石炭火力などは煙突より煤煙を噴出し公害をイメージするものとして描かれる事が多い。環境負荷を低減させるため、様々な処理設備を設けている。 集塵装置:煤塵の排出量を低減する。静電気の力を利用して分離、捕集する電気式集塵装置が主に採用される。 排煙脱硝装置:窒素酸化物 (NOx) の排出量を低減する。選択触媒還元脱硝装置(乾式アンモニア接触還元法)が主に採用される。 排煙脱硫装置:硫黄酸化物 (SOx) の排出量を低減する。湿式石灰石膏法が主に採用される。 なお、LNG(液化天然ガス)はガスを液化する際にガス中の「ちり」、燃焼時に硫黄分などの不純物を取り除いているため、硫黄酸化物や煤塵の発生がない。 また、近年では電子ビームを使用して脱硝、脱硫する装置もある。
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