無音とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 15:54 UTC 版)
音がない状態とは、すなわち大気がまったく振動しないということであるが、このような状態は通常存在しない。なぜならば大気が有限温度(=絶対零度でない)である以上大気の分子が熱運動しており、圧力にも熱ゆらぎが存在するからである。したがって、いわゆる「完全な無音」という状態は、少なくとも地球上においては存在し得ない。ただし、無響室など、音に関する要因を可能なかぎり排除することで、無音に非常に近い状態を作り出すことは可能である。 なお、無音が物理学的に非常に特殊な状態であるということは、なんらかの環境音を常に受けている状態が普通といえる人間や、その他の動植物にとっても、特殊な状態であるのは間違いない。ただし、仮に人間を無音の状況下においた場合に、過度のストレスなどによって発狂するのかどうかについては、そのような記録がないため、はっきりとはしていない。 より日常的な範囲で、意識できる音が存在しない状態は、静寂と呼ばれる。
※この「無音とは」の解説は、「無音」の解説の一部です。
「無音とは」を含む「無音」の記事については、「無音」の概要を参照ください。
- 無音とはのページへのリンク