無火蒸気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 10:07 UTC 版)
無火蒸気機関車は通常の蒸気機関車に似ているが、ボイラーの代わりに蒸気蓄圧器がある。定置式のボイラーから水と蒸気を蓄圧器に送り込む。機関車は貯めた蒸気の力で、圧力が最低限に下がって再充填が必要になるまでの間動く。 欧州の無火蒸気機関車はシリンダーが後方にある場合が多い。米国の場合は通常の機関車同様にシリンダーは前方にある場合が多い。英国の無火蒸気機関車の代表的な製造会社は、アンドリュー・バークレー・アンド・サンズ(en:Andrew Barclay & Sons Co.)とW.G. バグノール(en:W.G. Bagnall)である。 英国で最後に商業的に運用された産業用蒸気機関車は無火蒸気機関車であった。カンブリア州アルバーストン(Ulverston)のグラクソ・スミスクラインの工場で動いていたものである。 日本でも八幡製鉄所や浜安善駅のシェル石油で使用されていた。また中国遼寧省の本渓製鉄所では旧満州国時代に製造された車両が近年まで活躍していた。 ドイツでは2013年現在もいまだ少数が運用されている。
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