演奏風習
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 10:00 UTC 版)
「チェロ協奏曲第2番 (ハイドン)」の記事における「演奏風習」の解説
エステルハージの雇った弦楽器奏者の数は出入りが激しく、必ず第1と第2ヴァイオリンを2人にした12人で演奏しなければならないということはない。作曲当時、「弦五部」という概念はまだ存在していなかったが、この協奏曲が西洋音楽史上初の、弦楽パートが5部に独立した楽曲である可能性はある。 手稿譜の第3楽章につけられた「solo」というただし書きは、主題が独奏チェロのみで演奏されることを意味し、弦五部の中のチェロを使用するという意味ではない。 手稿譜によくある「Bassi」というのは楽器奏者の数が複数いるという意味ではなく、バス(バスーン、コントラバス)の全員を意味する。音部記号は第1楽章と第3楽章に鉤のようなものがついているが、これは1オクターヴ下げる楽器も含むという意味である。第2楽章は実音で奏されるため、コントラバスは不要になりバスーンになる。手稿譜が発見されるまで、この事実は知られていなかった。
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