漏電遮断器との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 11:46 UTC 版)
「漏電火災警報器」の記事における「漏電遮断器との違い」の解説
漏電を検知する原理は漏電遮断器と同様であり、回路的に大きな違いはない。しかし漏電遮断器が漏電の発生を検知したら電源を遮断することを目的としているのに対し、漏電火災警報器は警報を発することが目的であるため、漏電を検知しても、電源を遮断する必要はない。もっとも、漏電火災警報器により漏電が検知されたとき同時に電路を遮断する動作をさせることは、技術的にも法律的にも可能である。 しかし、漏電火災警報器の公称作動電流値は二百ミリアンペア以下(技術規格 第六条)という比較的大きめの値に規定されているのに対し、漏電遮断器の主な目的は、感電による損傷の防止であるため、公称作動電流値はおおむね数十ミリアンペア以下である。従って遮断機能付き漏電火災警報器を漏電遮断器の代りに使うことはできない。 また、漏電遮断器の技術基準や設置基準が電気用品安全法や電気工事士法などに準拠しているのに対し、漏電火災警報器は消防法や消防法施行令、消防法施行規則などに準拠している。両者は設置基準や技術基準などの準拠する法律自体が異なっているため、法律的にも兼用は不可能である。また、漏電リレーを漏電火災警報器として使用することも不可である。ただし、非常電源回路に必要な漏電警報装置として漏電火災警報器を使用することはできる。
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