源実
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 05:18 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動源 実(みなもと の さね)は、平安時代前期の貴族・歌人。嵯峨源氏、参議・源舒の次男。 官位は従五位上・信濃守。
経歴
左兵衛少尉を経て、宇多朝にて六位蔵人を務め、寛平6年(894年)従五位下に叙爵。寛平9年(897年)醍醐天皇の即位に伴って従五位上に叙せられると共に、左近衛権少将兼五位蔵人に任ぜられて、天皇の身近に仕える。
昌泰2年(899年)信濃守として地方官に転じるが、翌昌泰3年(900年)卒去。
勅撰歌人として、『古今和歌集』に和歌作品1首が収められている[1]。
官歴
注記のないものは『古今和歌集目録』による。
- 元慶4年(880年) 正月11日:左兵衛少尉
- 寛平3年(891年) 日付不詳:六位蔵人
- 寛平6年(894年) 正月7日:従五位下
- 寛平8年(896年) 10月11日:見左衛門権佐[2]
- 寛平9年(897年) 7月5日:左近衛権少将、五位蔵人。7月13日:従五位上
- 昌泰2年(899年) 正月11日:信濃守、止左近衛少将?[3]
- 昌泰3年(900年) 日付不詳:卒去
脚注
参考文献
- 山下道代「源実をめぐる離別歌」『古今集人物人事考』風間書房、2000年
- 市川久編『近衛府補任 第一』続群書類従完成会、1992年
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