消化管運動機能調整薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 14:06 UTC 版)
ラセミ体のDL-カルニチンを塩酸塩にして、注射剤にした製剤を、消化管機能の低下が原因と考えられる症状に対して、胃腸薬として用いる場合がある。例えば、消化管の手術後などのように、消化管の動きが悪くなった際に用いる。この目的には、例えばアクラトニウム(英語版)やカルプロニウムが用いられるものの、カルニチンも消化管に比較的選択的に作用するコリン作動薬として、カルニチンを用いる場合もある。 なお、DL-カルニチンを投与すると、胃液の分泌を促進するだけでなく、膵液の分泌も促進する。このため、急性膵炎や慢性膵炎の急性増悪の際に投与すると、これが悪化する恐れがあるとして、使用は禁忌とされている。
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