浸透ポテンシャル(溶質ポテンシャル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 09:07 UTC 版)
「水ポテンシャル」の記事における「浸透ポテンシャル(溶質ポテンシャル)」の解説
純水の水ポテンシャルはゼロであると定義され、この場合は浸透ポテンシャルは必ず負またはゼロである。溶質のモル濃度と浸透ポテンシャルの間の関係は、次のファントホッフの式で与えられる。 Ψ π = − M i R T {\displaystyle \Psi _{\pi }=-MiRT} ここで、Mは溶質のモル濃度、iはファントホッフ係数、Rは気体定数、Tは絶対温度である。 浸透ポテンシャルは多くの生物にとって重要な意味を持っている。生物の細胞が高濃度の溶液にさらされると、細胞は外部の負のポテンシャルによって水を奪われがちである。海水中の生物や、塩害の環境下で育つ植物では、このような現象が起きる。
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