海水中の音速
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:21 UTC 版)
海水中の音速の具体値は 1513 m/s と言われている。つまり、1秒でおよそ1.5km先に伝わる。 より正確には、海水中の音速は水温・圧力・塩分濃度により変化し、次式で近似される。 c = 1499.22 + 4.623 T − 0.0546 T 2 + 0.1605 P + 1.391 ( S − 35.0 ) . {\displaystyle c=1499.22+4.623T-0.0546T^{2}+0.1605P+1.391(S-35.0).} ここでc は音速 (m/s)、T は水温 (°C)、P は圧力 (kg cm−2)、S は塩分 (psu) である。 海面近くでは水温が高いため音速は高く、一方水深が深いと圧力が大きいためにやはり音速は高くなる。そのため中層で音速極小層(SOFAR層)が生じ、フェルマーの原理より海中の音波はSOFAR層の近くに束縛されて2次元的に伝播するという特性を持つ。
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