浮文字新人賞とは? わかりやすく解説

浮文字新人賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 05:24 UTC 版)

浮文字新人賞
各種表記
繁体字 浮文字新人獎
簡体字 浮文字新人奖
拼音 Fúwénzì Xīnrénjiăng
注音符号 ㄈㄨˊ ㄨㄣˊ ㄗˋ ㄒ|ㄣ ㄖㄣˊ ㄐ|ㄤˇ
発音: フーウェンヅ シンレンジャン
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浮文字新人賞(ふもじ-しんじんしょう[1])は、かつて台湾尖端出版が主催していたライトノベルおよびBL小説の新人賞。

概要

台湾で“文学少女”シリーズ戯言シリーズ狂乱家族日記シリーズなどを刊行している尖端出版のライトノベルレーベル「浮文字」(Fúwénzì)の名を冠した、ライトノベルおよびBL小説の新人賞。

第1回および第2回は、尖端出版が発行していた文芸誌『浮文誌』(Fúwénzhì)誌上で浮文誌新人賞という名称で行われた。2009年10月の第3回募集開始時に、名称が浮文字新人賞と改められ、募集内容も一新された。

第7回をもって終了し、「尖端原創小說大賞」に引き継がれることとなった[2]

浮文誌新人賞(第1回、第2回)

浮文誌新人賞は、尖端出版が2006年2月から2007年8月にかけて全5号刊行した文芸誌『浮文誌』(日本の文芸誌『ファウスト』の台湾版)誌上で募集していた短編小説の新人賞。第2回の結果発表の際にはすでに『浮文誌』の刊行が中断されており、結果は尖端出版の公式サイトで発表された[3]

浮文字新人賞(第3回以降)

浮文字新人賞は、2009年10月、第2回まで行われた浮文誌新人賞の回数表記を引き継ぐかたちで「第3回」から募集が開始された。賞のイメージイラストは、台湾のイラストレーター・Izumi[4]が描いている。賞の名称変更にともなって、募集内容や審査方法などが大幅に変更された。

主な変更点
  • 短編小説の募集から、長編ライトノベル・長編BL小説の募集へと変更された。
  • 応募者を1970年以降に生まれた者に限るという年齢制限が撤廃された。

応募規定

ライトノベル部門(軽小説部門)とBL小説部門(藍月BL小説部門[5])があり、それぞれ未発表の長編作品を募集する。賞金は、ライトノベル部門では金賞(1名)が30万元(約85万円)、銀賞(1名)が15万元、銅賞(数名)が5万元。BL小説部門では、金賞(1名)が20万元(約56万円)、銀賞(1名)が10万元、銅賞(数名)が3万元。なお、BL小説部門のみ、応募者を満18歳以上に限るという年齢制限がある。金賞・銀賞の作品は書籍として刊行され、その際、表紙イラストは日本のイラストレーターに依頼される。

募集及び審査は2段階に分かれている。1次選考では、作品の概要(800~1000字)と第1章、第2章(約10000字)のみを募集する。応募者のうち15名を最終選考進出者として選出し、公式サイトで発表する。また同時に、公式サイト上での試し読みと人気投票を開始する。

最終選考進出者として選ばれた15名は、半年の期間内に作品の全体(8万~12万字)を尖端出版に送付する。

浮文字新人賞受賞作一覧

第3回

締め切りは2010年1月4日。ライトノベル部門には329作品、BL小説部門には74作品の応募があった。台湾以外にも、香港マカオ中国(大陸地区)、マレーシア日本カナダニュージーランドからの応募があった。

  • ライトノベル部門
    • 金賞 - 非瓴『龍騎兵的防禦工事』(2011年6月、イラスト:兎塚エイジ
    • 銀賞 - IROYI.h『鴉之聲』(2011年6月、イラスト:せんむ
  • BL小説部門
    • 金賞 - 觀止(観止)『賭牌・迷信愛情』(2011年6月、イラスト:大和名瀬
    • 銀賞 - 白芸(WHITE)『初戀櫻時 〜First Love〜』(2011年6月、イラスト:タカツキノボル
    • 佳作 - SLOTH『光纖與大叔』(2011年6月、イラスト:Leila[要曖昧さ回避]

脚注

  1. ^ 読みは便宜的なもの。日本の文芸誌『ファウスト』などでも、公式な日本での読み方は示されていない。
  2. ^ 尖端出版「第七屆浮文字新人獎」六部新刊上市” (中国語). ETtoday新聞雲 (2015年6月23日). 2021年11月10日閲覧。
  3. ^ 尖端出版 2008年浮文誌新人奨(中国語)
  4. ^ Izumiは台湾のイラストレーター。第1回台湾角川イラスト大賞の銅賞受賞者。同ライトノベル大賞の大賞受賞作や、日日日『ピーターパン・エンドロール』の台湾版のイラストなどを手掛けている。
  5. ^ 「MoonBleu」または「藍月」は、尖端出版がBL小説を刊行する際のレーベル名。

関連項目

外部リンク


浮文字新人賞(第3回以降)

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「浮文字新人賞」の記事における「浮文字新人賞(第3回以降)」の解説

浮文字新人賞は、2009年10月第2回まで行われた浮文誌新人賞回数表記引き継ぐかたちで「第3回」から募集開始された。賞のイメージイラストは、台湾イラストレーターIzumi描いている。賞の名称変更ともなって募集内容審査方法などが大幅に変更された。 主な変更短編小説募集から、長編ライトノベル長編BL小説募集へと変更された。 応募者を1970年以降生まれた者に限るという年制限撤廃された。

※この「浮文字新人賞(第3回以降)」の解説は、「浮文字新人賞」の解説の一部です。
「浮文字新人賞(第3回以降)」を含む「浮文字新人賞」の記事については、「浮文字新人賞」の概要を参照ください。

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