洗礼名・聖名・霊名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 01:34 UTC 版)
聖人崇敬において重要な概念には守護聖人の考えがある。これは正教会・カトリック教会において存在する考え方で、個人のほか、特定の団体や地域に対してある聖人が特別な加護を与えているという概念である。 一般に、洗礼名(正教会では「聖名」・カトリック教会では「霊名」とも)の概念を持つ教派の場合、洗礼を受ける者は聖人にちなんで洗礼名(聖名・霊名)を受ける。この名前の起源となる聖人が、個人の保護の聖人となる。 自分の洗礼名の聖人の祝日を、正教会では「聖名日」、カトリック教会では「霊名の祝日」と呼んで祝う習慣がある。一部の地域では誕生日より盛大に祝うこともある。カトリック教会などの西方教会では、洗礼名のほかに堅信のときには堅信名を付ける習慣もあり、これは洗礼名と別の聖人を選ぶこともできる。また修道士は、ある聖人の名前にちなんで自らの修道名をつける。
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