水成層の遺跡(野尻湖底遺跡)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 23:58 UTC 版)
「野尻湖遺跡群」の記事における「水成層の遺跡(野尻湖底遺跡)」の解説
野尻ローム層が野尻湖底に堆積した水成層「野尻湖層」中に形成された遺跡群で、野尻湖底遺跡(のじりこていいせき)とも呼ばれる。立が鼻遺跡を筆頭に、杉久保遺跡・琵琶島遺跡・樅ヶ崎遺跡・砂間遺跡などがある。野尻湖では、東北電力池尻川発電所(水力発電所)が発電のために湖水を取り入れており、湖に流入する水が少なくなる冬期には、発電所の影響で湖の水位が2メートルほど低下する。湖底遺跡群は、この時期に湖底面が露出することで発掘調査が可能となる。出土した石器の特徴から見て、後期旧石器時代初頭に位置づけられ、野尻湖層は、堆積層を上部・中部・下部に分けると約50000年前から33000年前の間に形成されたと考えられている。
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