水圧破砕法

フラクチャリング
【英】: fracturing
同義語: 水圧破砕法
坑井内に高い圧力を加えて採収層に割れ目(フラクチャー)を作り、その中に砂などの支持材を充填{じゅうてん}することによりその閉塞{へいそく}を防ぎ、採収層内に非常に浸透性の高いチャンネル(油・ガスの通り道)を形成することによって、生産性障害からの回復および低浸透率層の流動性改善を図り、生産能力を向上させることを目的とした坑井刺激法の一つである。 水圧破砕法ともいう。割れ目は地上から坑井内を通して高粘性流体を圧入することによって生成されるが、地層内の垂直および水平方向の応力分布の関係から、一般に深度がごく浅い所では水平方向に生成されやすく、油・ガス層の多くが存在する深い深度では垂直な割れ目が生成されやすい。フラクチャリングの効果を高めるためには、圧入流体および割れ目を保持する支持材の選定が極めて重要である。圧入流体は水ベース、油ベース、エマルジョンの各種のタイプが用いられるが、十分な割れ目を作りかつ支持材を運搬し得る大きな粘度を持つことが必要であり、いろいろな薬品を混入することにより、所定の性状を作り出している。支持材としては一般に砂が用いられるが、割れ目の閉そく圧に十分耐える強度を持ち、その部分の浸透率を高く保つため、球状かつ粒径がそろっていることが要求される。 |

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