民主主義の基礎としての匿名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 04:13 UTC 版)
公務員の選挙において、投票することは、もっとも基礎的なレベルで、政治的意思の情報発信であるが、匿名で行うことになっている(秘密投票)。これは、投票者の投票結果を他者が確認できないようにすることで、候補者やその関係者による、脅迫・買収などをおこないにくくすることが目的である。選挙において、匿名が保証されない場合は、投票行動に対して軍事力・警察力を背景にして圧力をかけることが可能となることから、民主主義を標榜する独裁政治に陥ることがある。 日本においては、日本国憲法第15条4項で、選挙において投票は匿名であることが義務付けられている。さらに、投票者の無答責も明示している(同項後段)。
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