比較言語学の限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 01:10 UTC 版)
しかし、世界中の言語を比較言語学の手法で研究することには、無理があることが判明した。語族の枠を越えて成立する混成言語(クレオール等)の現象は、共通祖語からの派生あるいは分化として個別言語を把握する比較言語学の原則が適用困難であることを示している。 比較言語学による語族系統分類の研究方法がうまく機能しない例は、日本語や朝鮮語に見て取ることができる。このように系統分類が成功しない個別言語を、孤立言語という分類枠に入れるのは、帰属する本来の語族がかつて存在し、しかる後に、姉妹言語の消滅で、「孤立した」との解釈を行っているとも取れるが、元々帰属する語族などは存在しなかったという可能性がある。
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