比丘尼の僧伽(サンガ)の不在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 01:19 UTC 版)
「上座部仏教」の記事における「比丘尼の僧伽(サンガ)の不在」の解説
上座部においては古代スリランカにおける戦乱の時代に比丘と比丘尼(尼僧)僧伽(サンガ)が両方とも滅亡した。比丘の僧伽はビルマに伝播していたために復興がかなったが、比丘尼の僧伽はこれによって消滅となった。だが近年、台湾に残存する、中国仏教の比丘尼の伝統を使って上座部の比丘尼の僧伽の復興がはかられているが、その正統性は、上座部が大乗を異端とみなしているということもあいまって教義的に問題視されている。教義に抵触しない形での女性の出家形態として、タイではメーチー (mae chi)、ミャンマーではティラシン (thila shin) と呼ばれている、正式な比丘尼とはみなされないものの、実質的には尼僧としての出家生活を営む女性たちがいる。
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