毒の有無
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:00 UTC 版)
確定的な記録に限れば、ヒヨケムシはクモやサソリのような注入性の毒(venom)はなく、自身を不味くするような防御物質(poison)ももたず、全般的に無毒とされる。 なお、インドのタミル・ナードゥ州に生息するヒヨケムシの1種 Rhagodima nigrocincta (=Rhagodes nigrocinctus) に関しては、Aruchami & Sundara Rajulu 1978 で鋏角両指が毒腺に特化した上皮腺があると報告されている。この論文によれば、その毒はセロトニン(一部のサソリやハチの毒にも見られる成分)を含んでおり、抽出してトカゲに注入したところ、10匹のうち7匹が麻痺したとされる。しかしこの種についての追試が行われておらず、他のヒヨケムシからも毒は見つからない。いずれにせよ、この不確実な記録だけでヒヨケムシ全般を有毒生物というのは不適切である。
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