歌の範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 05:42 UTC 版)
寮歌の分類だが、上記の対象範囲によらず、「生徒に歌われていた歌」、というのはおおむね変わりはないと思われる。この 「生徒によって歌われていた」、というのは 「生徒により作られ」、とは意味合いが異なる。なぜなら教授や、外部の手による歌も散見されており、単純に 「歌われていた」、とした方が明解になるためである。 ところがこの場合、少々やっかいな問題も生じる。つまり元々世間で歌われていた歌を学校内に持ち込んだものはどうなるのかという問題である。これはストーム、コンパの際に歌われていた歌に見られる。 分類上は(二高歌集におけるように)「懇巴の歌」として一括できるのだが、それを寮歌の範疇に含めるのか、それとも別に分類するのか、ということである。 同様の問題は『ストームの歌』と呼ばれるものによく見られ、歌詞のみオリジナルの北海道帝国大学予科の『ストームの歌』、歌詞も曲も一般の流行歌から取った、静岡高等学校 (旧制)の『ノーエ節』などは、分類の境界線に困るところである。 また厳密には上記の範囲からは寮歌には含まれないものの、旧制高等学校の廃校後に作られた何周年記念祭歌については、寮歌に準ずる扱いとしても良いと思われるが、寮歌以上に未整理の状態である。
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