橋と四人の馬上人物の見える山岳風景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/19 10:19 UTC 版)
フランス語: Paysage montagneux avec des cigognes, un pont et quatre cavaliers 英語: Mountainous Landscape with a Bridge and Four Horsemen |
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作者 | ヨース・デ・モンペル |
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製作年 | 不詳 |
種類 | 板上に油彩 |
寸法 | 135 cm × 156 cm (53 in × 61 in) |
所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『橋と四人の馬上人物の見える山岳風景』(はしとよにんのばじょうじんぶつのみえるふうけい、英: Mountainous Landscape with a Bridge and Four Horsemen)、または『橋とコウノトリ、四人の馬上人物の見える山岳風景』(はしとコウノトリ、よにんのばじょうじんぶつのみえるさんがくふうけい、仏: Paysage montagneux avec des cigognes, un pont et quatre cavaliers)[1]は、17世紀フランドル・バロック期の画家ヨース・デ・モンペルがキャンバス上に油彩で制作した絵画である。かつてはブリューゲル一族の1人に帰属されたこともあるが、1922年にデ・モンペルに帰属しなおされた[1]。制作年については不明である。現在、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。
作品
本作はデ・モンペルの典型的な様式を示しており、彼の周辺の画家たちの自然主義的というより空想的な風景画となっている。多くのフランドルの風景画家たちは、顧客を満足させるために空想的で、一見古めかしい様式で描いたが、そうした絵画の方がずっと高い価格で売れたのである[5]。
背景には、実質的に空に溶け込んでいる山頂がある。画面下部右側では、4人の馬上の人物と犬が橋から山道を駆け下っている。先頭を行く馬上の人物は角笛を吹いている。
この絵画は、デ・モンペルのほかの2点 (ルーヴル美術館) を含む連作のうちの1点となっている。これらの作品はフランス王室のコレクションに由来し、おそらくルイ14世の所有であった。とはいえ、これらの作品が最初に王室の目録に言及されるのは1733年のことである。本作は、1840年から少なくとも1929年までフォンテーヌブローに所蔵されていた[1]。
脚注
- ^ a b c d “Joos de Momper Paysage montagneux avec un pont et quatre cavaliers”. ルーヴル美術館公式サイト (フランス語). 2025年10月19日閲覧。
- ^ Emile Michel; Victoria Charles (2013). Les Brueghel. Parkstone International. pp. 260–318
- ^ Arnauld Brejon de Lavergnée; Jacques Foucart; Nicole Reynaud (1979). Catalogue sommaire illustré des peintures du Musée du Louvre: Ecoles flamande et hollandaise. Editions de la Réunion des musées nationaux, Art Museum. pp. 50–51; 106. ISBN 978-2-7118-0134-3
- ^ “Paysage Montagneux”. Ministère de la Culture. 2020年9月25日閲覧。
- ^ “Landscape Painting in the Netherlands”. Metropolitan Museum of Art (2014年12月). 2020年9月22日閲覧。
外部リンク
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