大きな山の風景とは? わかりやすく解説

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大きな山の風景

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 00:35 UTC 版)

『大きな山の風景』
ドイツ語: Grosse Gebirgslandschaft
英語: Large Mountain Landsacpe
作者 ヨース・デ・モンペル
製作年 1620年ごろ
種類 キャンバス上に油彩
寸法 226 cm × 327 cm (89 in × 129 in)
所蔵 リヒテンシュタイン美術館ウィーン

大きな山の風景』(おおきなやまのふうけい、: Große Gebirgslandschaft: Large Mountain Landscape)は、17世紀フランドルバロック期の画家ヨース・デ・モンペルキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1620年ごろに描かれた。作品は現在、ウィーンリヒテンシュタイン美術館 に所蔵されている[1][2]

作品

本作はおそらく1620年代に描かれたが、デ・モンペルは1620年代にとりわけ多作であり、この時期に彼は自身のレパートリーを広げた[2]。彼の絵画の大部分は山の地形を表しているが、ほかの17世紀の風景画家たちよりも風景に対して空想的なアポローチを取っている[2][3]

鑑賞者は、高い視点から本作の画面を見下ろしている。前景の左側の断崖の陰には、休んでいる馬上の人物たちと歩きの旅行者たちがいる。路上には、去り行く者、やってくる者が見える。彼らは両側に木々の茂った断崖のある小道を旅している。曲がりくねり、後景に向かって下っていく小道は、遠近感を強調する[2]

この大きな画面中の小さな人物の配置は、大きな岩の連なりとは対照的である。右側で、断崖は雲に隠れている頂まで続いている。人物像と巨大な自然の間のコントラストは、人間に対する自然の力を象徴しているのかもしれない。しかし、すべてのほかのデ・モンペルの絵画のように、この絵画の自然は画家が昔の記憶をもとにした想像の産物である。静力学テクトニクスの問題は取り上げられておらず、絵画はデ・モンペルと彼の周囲の画家たちの空想的風景画の様式に則っている[2]

脚注

  1. ^ Large Mountain Landscape”. Web Gallery of Artサイト (英語). 2025年10月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e Large Mountain Landscape”. リヒテンシュタイン美術館公式サイト (英語). 2025年10月10日閲覧。
  3. ^ Landscape Painting in the Netherlands”. Metropolitan Museum of Art (2014年12月). 2020年9月22日閲覧。

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