標準反応エンタルピー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 12:03 UTC 版)
「キルヒホッフの法則 (反応熱)」の記事における「標準反応エンタルピー」の解説
キルヒホッフの法則により、標準反応エンタルピー ΔrH° の温度係数は次式で与えられる。 d d T Δ r H ∘ ( T ) = ∑ products C P ∘ ( T ) − ∑ reactants C P ∘ ( T ) {\displaystyle {\frac {\mathrm {d} }{\mathrm {d} T}}\Delta _{\text{r}}H^{\circ }(T)=\sum _{\text{products}}C_{P}^{\circ }(T)-\sum _{\text{reactants}}C_{P}^{\circ }(T)} ここで CP°(T) は、反応に関与する物質の標準状態における定圧熱容量である。 例えば反応 a A + b B ⟶ c C + d D {\displaystyle a\,\mathrm {A} +b\,\mathrm {B} \longrightarrow c\,\mathrm {C} +d\,\mathrm {D} } であれば、ΔrH° の温度係数は CP,m°(T) を標準定圧モル熱容量として d d T Δ r H ∘ ( T ) = c C P , m ∘ ( C ; T ) + d C P , m ∘ ( D ; T ) − a C P , m ∘ ( A ; T ) − b C P , m ∘ ( B ; T ) {\displaystyle {\frac {\mathrm {d} }{\mathrm {d} T}}\Delta _{\text{r}}H^{\circ }(T)=cC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{C}};T)+dC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{D}};T)-aC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{A}};T)-bC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{B}};T)} と表される。基準温度を T0 とすると、この反応の温度 T1 における標準反応エンタルピー ΔrH°(T1) は次式で与えられる。 Δ r H ∘ ( T 1 ) = Δ r H ∘ ( T 0 ) + ∫ T 0 T 1 [ c C P , m ∘ ( C ; T ) + d C P , m ∘ ( D ; T ) − a C P , m ∘ ( A ; T ) − b C P , m ∘ ( B ; T ) ] d T {\displaystyle \Delta _{\text{r}}H^{\circ }(T_{1})=\Delta _{\text{r}}H^{\circ }(T_{0})+\int _{T_{0}}^{T_{1}}\left[cC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{C}};T)+dC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{D}};T)-aC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{A}};T)-bC_{P,{\text{m}}}^{\circ }({\text{B}};T)\right]\mathrm {d} T}
※この「標準反応エンタルピー」の解説は、「キルヒホッフの法則 (反応熱)」の解説の一部です。
「標準反応エンタルピー」を含む「キルヒホッフの法則 (反応熱)」の記事については、「キルヒホッフの法則 (反応熱)」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から標準反応エンタルピーを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 標準反応エンタルピーのページへのリンク