楽曲のJASRAC登録問題に関する賛否の指摘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 15:20 UTC 版)
「嫌儲」の記事における「楽曲のJASRAC登録問題に関する賛否の指摘」の解説
2007年に鶴田加茂が音声合成ソフトウェア「初音ミク」を用いてニコニコ動画上で発表した楽曲「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」の商業展開を行う際に、楽曲制作者の許可がないまま、ドワンゴ・ミュージックパブリッシング(現在のドワンゴ・ユーザーエンタテインメント)がJASRACに登録した騒動で、コンテンツを作り上げた著作権者が「嫌儲」的な発想による批判の矛先となった。 この楽曲は本来、個人が作詞作曲してインターネット上に発表した作品であったが、それを受容して消費する側の間に、楽曲は「自分たちが応援して育てたコンテンツ」であり自分たちと著作権者は対等であるという感覚が広まったとされ、楽曲を作成した権利者が著作権を行使した結果、金儲けを憎悪する人々や、著作権管理団体を悪の権力と受け止める一部のユーザーの反感を買ったのではと考えられている。 この出来事は、著作権者と受け手のコンテンツに対する貢献度が対等ではないにもかかわらず、正当な権利を行使した権利者が被害者となってしまった例として、「嫌儲」的な発想への批判が寄せられた。
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