検査技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 06:05 UTC 版)
溶接欠陥には、目視で確認できないケースが多い。表面に現れないひび割れなどは何らかの方法で内部構造を探らなければ発見できない。以下に、実用化されている溶接検査技術を挙げる。 超音波検査 超音波が金属内部や表面において伝播・反射する様子から探傷を行う。主に内部欠陥に有効な非破壊検査である。 放射線検査 X線・ガンマ線などの透過を利用して内部の欠陥を探る非破壊検査である。 磁気検査 電磁石等で金属に磁気を与え、検体外に漏洩する磁束を測定して探傷する。非破壊検査。 電磁誘導検査 表面に交流磁場を与え、検体にて生じた渦電流を測定することで探傷するという非破壊検査。 浸透探傷検査 目視で確認できないような微細な傷に、色のついた浸透材を染み込ませて検査する。毛細管現象を利用した表面のみに有効な非破壊検査である。 磁粉探傷検査 強磁性体の検体表面に電磁石等で磁気を与え、検体外に漏洩する磁束に磁粉を均一に散布し、現れた磁粉模様から表面付近の探傷を行うという非破壊検査。 外観検査 人間の目視による検査である。表面に出た欠陥しか発見できず、また微細な傷は見逃すことがあるが、所定の寸法を満たしているか否かを測定するなど基本的なチェックは人の目で行う。 シャルピー衝撃試験 金属に切り欠きを作り、ハンマーを振り落として靱性を調べる試験方法である。溶接部分の靱性検査にも用いられる。
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