植民市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/08 15:08 UTC 版)
ペロポネソス戦争中、メーリス地方のトラーキーニオイ族は、境界を接するオイター人との戦いに敗れ、庇護者を求めていた。始めはアテーナイとの同盟を組もうと思っていたが、彼らの侵略体質を危惧したので、代わりにペロポネソス同盟盟主スパルタと手を組もうと考えた。近隣のドーリス族もこれに同調し、トラーキーニオイ族・ドーリス族両方から要請を受けたスパルタは、植民団を派遣して両部族を援助することに決定した。対アテーナイのことを考えても、トラーキースにポリスを建設するのは理に適っていた。トラーキースのポリスはアテーナイ同盟下のエウボイア島攻撃の海軍基地として機能し、トラーキア方面への道も確保できるからである。彼らはデルポイで神託を仰ぎ、建設しても良いと吉兆を得たので、植民参加者を(敵対勢力を除く)全ギリシアから広く募集し、トラーキースに城壁を巡らせたヘーラクレイア市を築いた。
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